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福岡市役所の1階ロビーの広場で、キッズデザイン賞主催の講演をしてきました。

テーマは子どもの笑顔のためのしくみ。
キッズデザインだからね。

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親子連れも見に来るかも、という話だったので子供用の小ネタを用意してたんですがフタを開けてみると大人ばかり。まあ、平日の昼間ですもんね。そりゃそうですよね。。。

気を取り直してキッズデザイン賞も頂いたiPadアプリ「paintone」の開発秘話?というか、どんな思いで作ろうとしたか、どんな風に使って欲しいか、などなどをお話ししつつ、これまでの経験から子供に受けるコンテンツってどうやって作れば良いのかをお話ししました。

観に来てたしくみデザインスタッフの記事はここ

というわけで、今回はそのコツをいくつかピックアップしましょう。

1.単純でわかりやすい

操作方法とか使い方とか、いちいち説明しないとわからないんじゃダメです。3つ以上のステップを踏ませると、もうそれはやりたくなくなります。見た瞬間にわかる、というのが理想です。

これは、わかっちゃいるけど難しい。
どうしても色んなことやりたくなっちゃうし、ずっと見てるともの足りなく感じちゃうのです。香水をつける人が、自分で慣れちゃってどんどんエスカレートしてものすごいニオイを放ってしまうのと同じですね。

だから一旦視点を引いて、子供な気持ちでやってみることが必要です。

 

2.音の使い方を気をつける

映像をやっている人には言わずもがなのことですが、効果音とかBGMとか、特にインタラクティブ系の作品は結構いい加減なものが多いのが現実です。

目は閉じることはできますが、耳をふさぐことはできません。
だから、視覚情報よりも聴覚情報の方が力が強いんですよ。そして聴覚情報の方がよりプリミティブな本能に近いところに働きかけます。

大学院で、音だけで地図を作って空間をどれくらい把握できるか、という研究をしていました。人は想像以上に音から色んな情報を理屈ではなくて感覚的に受け取っているんですよ。

 

3.正確さではなく曖昧さを大事にする

コンピュータとか、デジタル処理を使うと何かと正確にきちっとしたくなりがちです。でも、正確さの中に心地よさはありません。適度な曖昧さが大切なのです。

たとえば、画像処理による男女判定や年齢推定。精度は上がっているとはいえ、絶対100%にはなりません。だって、人間が見たってわからない人だっているんだから、画像処理でわかるわけがありません。

正確に判別できることを前提に作品や商品を作ってしまうと、80%の正解率だったとしても間違えた20%の人が不快な気分になる可能性があるわけです。そうなるともう、全てが台無しなのです。

曖昧だからこそ気持ち良くなる表現になるように心がけましょう。

 

4.テクノロジーを感じさせない

これが一番大事です。

ユーザー、特に子供にとっては、それがどんな技術を使ってるかなんてどうでも良いことなんです。気持ちよいかどうかが全てです。だらか、どうやったら技術に目が行かないくらい気持ちよい体験をさせるかを全力で考えましょう。

テクノロジーに対する評価は「すごい」です。そして2回目以降は「それ知ってる」になります。
だから、こう覚えておきましょう。

「すごいは一度だけ、気持ちいいは何度でも」

 

そして。

いつもと同じ締めになりますが、子供に受けるコンテンツを作る最大コツは、
自分が楽しむ
ことです。

はい、予想通りでしたか。

でも大事なことなので何回も言います(笑)。

子供が笑顔になるコンテンツを作るコツ

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